南米アンデス音楽の誘惑(1)2017年03月03日 17:25

 *** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***

 2017年3月時点でリペアを終えた楽器の画像を添付した。

 ボンボ(太鼓)は36年前に購入したもので、両面の皮を新規に張り替え胴体の長さ(高さ)を10cm短縮した。音量と響きの低下が懸念されるが、担ぎ易さと動き易さを優先した決断である。

 左右のチャランゴは2000年 ラ・パス(ボリビア)での購入品で、ギアペグを交換し再塗装を施した胴体には「くまモン」と地元特産野菜である「ニンジン」を手描きした。

 ケーナ(縦笛)、シーク(パンパイプ)はどちらも自作し、材料はホームセンターと100円ショップから調達したものだ。

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 思えば46年程前に遡るが、熊本には民放が2局しかない時代、小学5年生(1971)のある夕時ふとテレビからこれまで聴いたこのないメロディーが耳に飛び込んできた。ブラウン管に目をやると、地元百貨店にて「インカ帝国展」なる展示イベントCMの最中であった。わずか30秒間BGMとして流れていたメロディーが妙に気になった。

 この曲のタイトルと演奏者を知るのはそれから7年後(高校時代)になるのだが、強烈な印象のメロディーと素朴な笛の音が耳から離れなかった。

 中学(1973-1975)に入りラジカセを買ってもらうと外国の曲に接する機会が増えた。そうした状況下で、アメリカのアーティスト「サイモン&ガーファンクル」の1970年のアルバム「明日に架ける橋」に収録された1曲と出会うことになる。これが「コンドルは飛んで行く(El Condor Pasa)」である。当然LPレコードを聴ける環境ではなくラジオ放送の音源である。この時代楽器の姿、形はおろか名前を知る情報がなかったのである。

 この続きは、次のブログにて 2017.3.3