チャランゴ(南米ウクレレ)のピックガード自作2017年08月02日 14:17

  *** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***



 チャランゴは、ペルー、ボリビア、アルゼンチンなどそれぞれの地域で発展・進化している。

「かき鳴らし奏法」がこの楽器の最大の特徴であり魅力なのだが、爪を伸ばした指で弦をかき鳴らすため、長期間に渡って引いたチャランゴの表面板にも少なからず傷がついて塗装にダメージを与える。

 そこで、表面板を保護するために、アコースティックギターでも使われている、ピックガード(写真)を張る方法がある。

 ** ピックガードが貼られた アコースティックギター





 ボリビアのチャランゴに目を向けてみると、主に、2通りの方法で表面板を保護する対策をとっている。

 第1の方法: サウンドホール周辺に、セルロイド製の薄い板を張り付けて保護する。(写真1)

 写真1: 全面 同じ材質の表面板を貼り、サウンドホール周りにピックガード(セルロイド製)を上から貼っている



 第2の方法: サウンドホール周辺のみに固い材質の木を使ってピックガードの役割をしている。(写真2) しかし、塗装面については傷がつくのには変わりない。ロス・カルカスが使うタイプに代表される。

 写真2 : サウンドホール周りが、固い材質にしてピックガードの役割を果たす(ハカランダを使用)



 ペルーのチャランゴやボリビアの低グレードのものは、セルロイド製のピックガードを貼っていないものもある。(写真3)

 写真3: ビギナー用のチャランゴには、全面表面板のみでピックガード対策をしていない。



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 私が、所持しているチャランゴの中で、ビギナー用のチャランゴのサウンドホール周りにはピックガードが貼られていなかった。

 もう1台は、サウンドホール周りに黒檀(固い木)をピックガードとして張ったチャランゴ。しかし、かき鳴らすと爪で塗装膜が痛む。



 そこで、上記2台のチャランゴに自作のピックガードを貼り付けることにした。

  薄いピックガード用の材料は、日本でも入手できる「クリアファイル」を利用することにした。



 せっかくなので、「遊び心」を踏まえてクリアファイルを探した結果、2種類のデザインを選定した。

 クリアファイル その1 : ディズニーのミッキーマウスの模様 (自身の干支と同じ)


 ビギナー用のチャランゴ。 サウンドホール周りはピックガードが貼られていない。




 クリアファイルから切り抜いたピックガードを上記チャランゴのサウンドホール周りに貼ると、華やかさが増した。




 同様にもう一台のチャランゴにも同じようにクリアファイルから切り抜いたピックガードを貼る。


 クリアファイル その2 : くまモンの模様 (わが熊本県のマスコットキャラクター)



 クリアファオルから表面板に合わせて切り取ったピックガード


  ハサミを使った手作業なので、かなり集中力が必要で、何回もやり直した。


 ピックガードを貼る前 (サウンドホール周りは黒檀の木が貼ってある)



 黒檀部分にクリアファイルから切り取ったピックガードを貼ったところ



 これで、オリジナルチャランゴの完成だ。



ついでにケースも 「くまモン化」!2017年08月04日 15:04

  *** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***



 チャランゴへのピックガードを自作したので、ついでにそれを収納する楽器ケースにも独自性を持たせるべく、熊本県のキャラクター「くまモン」を描くことにした。

 
 ウクレレ用のセミハードケースは、チャランゴも収納可能だ。

 黒色のケースならば、赤と白のフェイクレザーを準備すると「くまモン」の顔が簡単に造れる。

 材料は、ホームセンターで入手できた。

 ハサミとカッターナイフを使って、赤色は、ホッペ用、白色は、口、目、眉、耳用と各部分を切り出して、接着剤を塗って黒いケースの表面に貼れば「くまモン」の顔の完成。(下記写真)


  テナーウクレレ用(写真・左)には、バリトン・チャランゴを収納

  コンサートウクレレ用(写真・中央、右)には、チャランゴとコンサート・ウクレレをそれぞれ収納

  あくまでも、個人用として作成したもの。