南米アンデス音楽の誘惑(2)2017年04月29日 15:03

 *** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***

 1974(S49)年にサイモン&ガーファンクルの歌入り「コンドルは飛んで行く」をラジオの放送で初めて聴いて、彼らの歌よりも伴奏の「笛の音色」と「メロディーライン」の虜になった。「いったい、どんな楽器なんだろう?」という思いは常に頭の片隅にあった。

 そんなとき、1975(S50)年10月から半年間放送されたTVアニメ「アンデス少年ペペロの冒険」が一層アンデス音楽に夢中になる出来事だった。主人公「ペペロ」と一緒に旅する謎の少女の名は「ケーナ」、彼女がパンパイプを奏するシーンが幾度かあった。その時はこのパンパイプが「ケーナ」だと勝手に信じていたがそれば間違いで、あとで縦笛の方だとわかった。
 テーマ曲は何故か「コンドルは飛んで行く」の出だしに似ており、作詞は製作スタッフの兄弟であった漫画家の「楳図かずお」だった。「黄金のコンドルよ~ 大きな羽を拡げて・・・」と始まる唄は、動画サイトでも聴ける。

 サイモン&ガーファンクル解散後、ポール・サイモンが1973年~74年にかけてソロ・コンサートを行った。73年には全米やヨーロッパ、そして74年春に日本(大阪、名古屋、東京)3か所でも行われた。ど田舎の中学生には、何にも情報がなかった。

 コンサートのステージでは、第1部に、S&Gのアルバム内の「コンドルは飛んで行く」の伴奏(実際はインカスのアルバム内の曲に歌詞を被せて1曲とした)を務めた「ロス・インカス」と共演し、「コンドルは・・」「ダンカンの歌」「ボクサー」などを演奏した。現在でも「LIVE RHYMIN」と言うタイトルのCDで聴くことができる。また、動画サイトにもあるようだ。

 ただし、当時のロス・インカスの所属レーベルとポール・サイモンのそれとが異なるために、このステージやアルバムでは、「ウルバンバ」と名乗って共演している。

 「ウルバンバ」とはインカ帝国の首都だった「クスコ」から世界遺産である遺跡「マチュ・ピチュ」へ至る途中の渓谷や流れる川の名称で下流ではアマゾン河へと合流する。

 ちなみに、当ブログは、「ロス・インカス(ウルバンバ)」からヒントを得て、「もっこす・インカス(ウルルンバンバ)」とした。「もっこす」とは、熊本の方言で「頑固者(堅物)」という意味で、「インカの賢者」ならぬ「インカの堅者」といったところだ。

 私がこのライブ音源を聴いたのは、1976年たまたま学生寮にあったLPレコードでその生々しさにいたく感動したのを覚えている。特に、笛類よりも「チャランゴ」と呼ばれる南米ウクレレの効果音がとても気になり始めた頃であった。

 この続きは、次のブログにて 2017.4.29

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