チャランゴ(南米ウクレレ)のピックガード自作2017年08月02日 14:17

  *** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***



 チャランゴは、ペルー、ボリビア、アルゼンチンなどそれぞれの地域で発展・進化している。

「かき鳴らし奏法」がこの楽器の最大の特徴であり魅力なのだが、爪を伸ばした指で弦をかき鳴らすため、長期間に渡って引いたチャランゴの表面板にも少なからず傷がついて塗装にダメージを与える。

 そこで、表面板を保護するために、アコースティックギターでも使われている、ピックガード(写真)を張る方法がある。

 ** ピックガードが貼られた アコースティックギター





 ボリビアのチャランゴに目を向けてみると、主に、2通りの方法で表面板を保護する対策をとっている。

 第1の方法: サウンドホール周辺に、セルロイド製の薄い板を張り付けて保護する。(写真1)

 写真1: 全面 同じ材質の表面板を貼り、サウンドホール周りにピックガード(セルロイド製)を上から貼っている



 第2の方法: サウンドホール周辺のみに固い材質の木を使ってピックガードの役割をしている。(写真2) しかし、塗装面については傷がつくのには変わりない。ロス・カルカスが使うタイプに代表される。

 写真2 : サウンドホール周りが、固い材質にしてピックガードの役割を果たす(ハカランダを使用)



 ペルーのチャランゴやボリビアの低グレードのものは、セルロイド製のピックガードを貼っていないものもある。(写真3)

 写真3: ビギナー用のチャランゴには、全面表面板のみでピックガード対策をしていない。



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 私が、所持しているチャランゴの中で、ビギナー用のチャランゴのサウンドホール周りにはピックガードが貼られていなかった。

 もう1台は、サウンドホール周りに黒檀(固い木)をピックガードとして張ったチャランゴ。しかし、かき鳴らすと爪で塗装膜が痛む。



 そこで、上記2台のチャランゴに自作のピックガードを貼り付けることにした。

  薄いピックガード用の材料は、日本でも入手できる「クリアファイル」を利用することにした。



 せっかくなので、「遊び心」を踏まえてクリアファイルを探した結果、2種類のデザインを選定した。

 クリアファイル その1 : ディズニーのミッキーマウスの模様 (自身の干支と同じ)


 ビギナー用のチャランゴ。 サウンドホール周りはピックガードが貼られていない。




 クリアファイルから切り抜いたピックガードを上記チャランゴのサウンドホール周りに貼ると、華やかさが増した。




 同様にもう一台のチャランゴにも同じようにクリアファイルから切り抜いたピックガードを貼る。


 クリアファイル その2 : くまモンの模様 (わが熊本県のマスコットキャラクター)



 クリアファオルから表面板に合わせて切り取ったピックガード


  ハサミを使った手作業なので、かなり集中力が必要で、何回もやり直した。


 ピックガードを貼る前 (サウンドホール周りは黒檀の木が貼ってある)



 黒檀部分にクリアファイルから切り取ったピックガードを貼ったところ



 これで、オリジナルチャランゴの完成だ。



アンデス音楽談義 & 懇親会2017年07月31日 15:00

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 2017年7月30日(日) ここ熊本の地は連日の猛暑の中において、長年の悪友である対馬のN氏が来熊することになった。

 いい機会なので、CharangonetのN氏と4月に開催した「南米アンデス音楽のワークショップ」に参加いただいた、これまた青年N氏を紹介するために声をかけて南米音楽談義と懇親会をする運びとなった。

 あいにく、CharangonetのN氏は私用にて参加できなかったが、あとの二人のN氏たちと小生の3人で集まることに相成った。

 場所は滞在ホテルの関係上、熊本市 中心部の居酒屋にて行った。

 20代の青年N氏に対し、対馬のN氏と小生は50代後半の同年のオッサンで話が弾むかどうか心配したが、アルコールが入る前から色々と話題はつきなくとどんどんと情報交換ができたようだ。


 3人共、南米(ボリビア等)への渡航経験があったので現地での体験をお互いに紹介しあえて楽しい一時と過ごすことができた。

 青年N氏からは、若い世代はどんな曲を選んで演奏しているのかなどの話をもらい、われわれオッサンたちからは、10代~20代に経験した話題に花が咲いた。

 あっという間の2時間は過ぎてまたの再会の機会を楽しみにお開きと相成った。

リコーダー de アンサンブル演奏会のお知らせ2017年07月26日 11:45

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 8月5日(土) 午後2時~3時

 クロストーク L&Eにて (菊陽バイパスの南歯科の北側)


 菊陽町の武蔵丘コミュニティーセンターの自主講座で練習をされているメンバーによるリコーダーアンサンブル演奏

 サイズの異なるリコーダーによる迫力ある演奏が期待できると思います。

ボンボ (南米太鼓) の リペアー2017年06月23日 17:01

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 最近、打楽器の魅力をヒシヒシと感じるようになり、本気で練習してこなかったボンボ(南米太鼓)を叩いてみたくなった。そこで、今から1年前の2016年6月、我が家の納戸に眠っていた35年以上前の2台のボンボ(南米太鼓)を引っ張り出してみた。

  1台目は、当時取り扱っていた「アンデスの家・ボリビア」より購入したものだが、張ってある皮が異常に分厚く、こもった音でイマイチだったので長く使わずに放っておいた。(直径38cm 高さ50cm)ベニア胴にアワイヨを巻き付けてある、「ボンボ・クリオージョ」タイプである。 Aタイプ

 ** Aタイプ <ボンボ・クリオージョ ( Bombo Criollo )> 胴は、ベニヤ板を円筒状に曲げたもの




  もう1台は、長年の友人で対馬在住のN氏が30数年前に我が家に来た時にかさばるので一時的に置いて行ったもので、ずっと物置に眠っていたものだ。

 引っ張り出してみると張ってある皮の部分の劣化が激しくボロボロ状態で、虫食いのように穴が何カ所も空いており叩けば陥没してしまいそうな状態だった。Bタイプ


 ** Bタイプ <ボンボ・レグエロ ( Bombo Legüero )> 胴は、一本の木をくりぬいたもの


  N氏へ「傷んだ状態のボンボの写真」を送付してこの楽器の取り扱いについて判断を仰ぐと、ご本人の記憶からも薄らいでいたので思い出してもらうのに若干時間を要した。そこでN氏曰く、「そちらで処分してくれ」との返答。

 このボンボの入手先を伺うと、当時「中南米音楽(現、ラティーナ)」と言う月刊誌を発行していた、(有)中南米音楽<現在、ラティーナ>という出版社の代理部「アンデス楽器や衣装、レコード等の輸入販売部門」から購入したものだそうで、(直径34cm 高さ45cm)の比較的小型のくり抜き胴タイプだ。




 2台共に楽器として叩けるようにするには、皮を張り直す必要がある。そこで2016年8~9月にかけて、アフリカの太鼓(ジャンベ)の店で取り扱っている「張り替え用のヤギ皮」を探しアウトレット品(5枚で24,000円)をゲットした。


 まずは、基本的に皮の張り替えのみで済むクリオージョタイプのボンボから始めることにした。以前からステージで動き回るのにちょっと動きづらさが気になっていたので、この機会に胴の長さを10cm短くカットした。30数年経過した胴の部分はベニヤ板を丸めたものなので、剥がれかかっていた箇所には接着剤を流し込んで補修をした。



 残念ながら、このボンボの皮張り作業の写真はないが、水に2時間ほど浸して柔らかくなった皮を円形の枠にタッカーを使って張り付けていく作業を行い、皮が乾かない内に胴と皮を張った内枠および外枠を組んで紐で締めていくと完成である。

 皮が十分に乾燥するのに数週間を要した。その後、毛が長すぎると音がこもってしまうので、音の響きを確認しながら
ハサミを使って毛を短くカットした。


 ** 完成したAタイプのボンボ (修理前より胴の高さが10cm短くなった) 2016年10月中旬 完成






 次に、Aタイプのボンボから遅れること7か月、2017年5月上旬からBタイプのボンボのリペアーを開始した。

 このボンボ、非常に素朴で一切塗装されていない。分解して各パーツに分けると、丸太をくり抜いた胴の厚みが2cmほどあり、抱え上げるとかなり重い。そこで、胴の内側をノミを使って削り厚みを1.2cm程度まで薄くした。



 ** ノミを使って内部を削っている途中の状態(周りに削りカスが散乱している)

 新規にノミを購入してすべて手作業で行ったが、1日3~4時間の作業で3日間ほど要した。



 ** 内部を削り終わった状態(外側はまったく塗装されていない)




 余りにも見た目が素朴すぎるのでこの機会に塗装することにした。

 胴の外側は、サンドペーパーをかけて表面を滑らかにした。

 下記写真がサンドペーパー後の各パーツ。


 ** 内部を削って厚みを薄くしたくり抜き胴(中央)と皮を張る内枠(左側)および固定する外枠(右側)


 2017年6月上旬、胴の部分の塗装を開始。塗料はウレタンニスを塗り重ねていく。

 ** 1回目を塗ったところ


 塗る度に1時間以上の乾燥時間をを要するので、6回ほど塗り重ねるのにまる2日間を費やした。

 塗り重ねるにつれて色が濃くなりかつ光沢もでてきた。

 同様に外枠も重ね塗りを行った。

 塗装後の色は、最後に出てくる完成した写真(下)にて確認できる。





 次に、内枠に皮を張る作業に移るが、直径が34cmと小径なので、ヤギ皮1枚で両面分を確保できた。

 ** 1枚のヤギ皮から2枚分を確保(アウトレット品なのであまりいい皮ではないようだ)


 この皮2枚を水に浸して柔らかくするまでは、Aタイプのボンボと同じなのだが、皮を固定する内枠の形状が異なり、こちらのBタイプではタッカーを使って固定することができない。

 タタミ針に荷造り用の紐を通して、枠に皮を密着させて縫っていく作業となる。


 ** 水に浸して柔らかくした皮を針と糸で枠に縫い付けているところ


内枠に縫い付けた皮2枚を 塗装を終えた胴の上下から被せて外枠を使って固定し、紐で締めてゆけばBタイプボンボのリペアー完成となる。

胴の色は、「ブラックオリーブ」、枠のそれは、「マホガニー」。

完成写真(下)のように、リペアー以前とは別物のように生まれ変わった。

肝心の音は、よく響く。


** 完成したBタイプのボンボ (新たに塗装を施した) 2017年6月中旬 完成




 ** リペアが終了した、AとB両タイプのボンボ 

 今回、締め紐はそれぞれの胴の色にマッチするように、Aタイプには「赤」、Bタイプには「グリーン」を選んだ。

 さあ、どんなリズムを刻もうか。。。。。 「チャカレーラ」「クエッカ」「バイレシート」「ワイニョ」「サンバ」などなどリズムの宝庫である南米音楽を楽しもう。


アンデス楽器の基礎講座開設2017年06月12日 22:30


*** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***


 ほんの少しではあるが、ここ熊本の地にもマイナーなジャンルである「アンデス音楽」を好む人がいるのは確かだ。曲を聴くだけでは満足できなくて「自ら楽器を演奏したい」という気持ちを抑えられない方々の為に、タイトルのとおり「アンデス楽器の基礎講座」を開設したいと思う。
                                                        
 南米アンデス地方は、北はコロンビア南部から南はアルゼンチン・チリの中部までの広大な範囲を占めているので各地方独自の楽曲(リズム、楽器)があるのだが、この基礎講座では、エクアドル・ペルー・ボリビア・アルゼンチン北部などに拡がっている楽器から、ポピュラーな管楽器と弦楽器それに打楽器に限定する。名曲「コンドルは飛んで行く」の演奏で主に使われている楽器がそれに相当する。
                                      
 当基礎講座は、アンデスの楽器で「ポップス系」を演奏するための講座ではない。あくまでも「アンデス音楽」を演奏するための講座である。したがって、楽譜至上主義とは一線を画し、耳から音楽を覚えて身体(脳)に記憶させることで微妙な雰囲気を出せるようになって頂きたい。(楽譜どうりの演奏の「つまらなさ」を体感してもらいたい)
                                          
 合わせて、アンデス音楽には、楽器による演奏と同時に歌入りの曲が多数あり、多くは「スペイン語」の歌詞なのだがそれ以外にも先住民の言語(ケチュア語・アイマラ語・グァラニー語など)で歌われているものもある。楽曲を習得する場合、自ずと歌詞入りの曲ではスペイン語で歌う必要性がある。この基礎講座では、キチンとしたスペイン語の発音で歌えるように指導する。言い換えれば、「初歩のスペイン語講座」に相当する。
                                 
 管楽器初心者(長年ブランクのある人も同じ)は、最初は酸欠状態になって頭がボーっとなったりする。これは心肺機能が向上していけば自ずとなくなる。
 弦楽器に挑戦する方は、右指の爪を若干伸ばさなければならないことを認識して頂きたい。
                                                 
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*** ケーナ(縦笛) ***
                                                

 アンデス音楽で主旋律を担当する場面が最も多い楽器だろう。この笛の音色に魅せられた人も多い。
                                      
 日本の尺八と同じ原理で音を出す。材料は竹や木でつくられる。竹の方がより素朴な音色が特徴だ。
                                                      
 標準(G調調律)で40cm弱の長さ、3オクターブまで出せるが高音になるにつれて細心の息使いが必要となる。
                                            
 基礎をしっかりと身に着けないと 薄ぺらな音しか出せなくなる。

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*** シーク(パンパイプ) ***




 「サンポーニャ(Zampoña)」と呼ばれるのが多数を占めるのだが、この名称は、南イタリアのバグパイプ「ザンポーニャ (Zampogna」由来である。おそらく南イタリアからの移民がこれを見て祖国の楽器に似た形だったのでこのように呼んだものが浸透して現在の名称になったと考える。先住民アイマラ族の言葉で「シーク」と呼ばれる。


 長さの違いで音階をつくる。ペットボトルに息を吹き込んで音を出す原理。この種の楽器は世界中に点在する。より原始的な楽器だからである。


 カスレ音が特徴だが、十分な息(空気)を吹き込むことで迫力のある音を作り出すことができる。そのためには、ケーナ以上に心肺機能の向上が必要不可欠になる。当講座でも、それを達成すべく基礎体力増進を図りたい。

  参考) 南イタリアのバグパイプ <ザンポーニャ(Zampogna)>



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*** チャランゴ(南米ウクレレ) ***




 ハワイ生まれのウクレレと調弦がほぼ同じ(ただし弦はチャランゴの方が多い)なのでチャランゴのコード進行ができたら ウクレレを初めて手にしてもコード弾きができる。どちらも、スペイン、ポルトガルの中世の弦楽器(ビウエラ デ マノ)と呼ばれれる小ギターが基になって進化してきた楽器。


 小さいが、リズムを刻んだり、つま弾いてメロディーを奏でたりと大いに活躍する弦楽器。この音色に取り付かれるともう抜けられない状態になるはず。現在は改良が重ねられ、音量と音色が飛躍的に向上している。


 基本は、リズムを刻む感覚を身に着けることと、「かき鳴らし」奏法を習得することが基本中の基本。



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*** ボンボ(太鼓) ***



 素朴な太鼓である。バチで叩けば音は出るが、叩き方次第で音の立ち上がりが変わり音色に影響する。

低音域をカバーすると同時に、リズムを刻んで楽曲の土台となる。叩き方によって曲の厚みが大きく左右される。

 上記、管楽器(ケーナ・シーク)や弦楽器(チャランゴ)を学ぶ方は是非ともこの打楽器を体験してリズムを習得してもらいたい。演奏に大いに役立つこと間違いなし。


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 「初めての方」はもちろん「既にアンデス楽器を持っているけれど一度挫折したという方」、さらには「基礎を再度やり直したい現役の方」も挑戦してみてはいかがですか???

 もし、詳しい話を聞きたいかたは下記のメールへご一報くださいませ。

 Mail:  zanahorias777@gmail.com  (かわの)



歯磨きの大切さ2017年06月10日 14:58

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 当然のことながら永久歯は二度と生えない。このことは誰でも知っている事実である。歯を大事にするには、日ごろのメンテナンスに加え、毎日のケアが必要であることもみんな知っている。

 生活習慣の中で歯磨きをキチンとやってこなかった結果、いくつかの奥歯を虫歯で失ってしまった。奥歯がスカスカの状態でいた40代前半に、「アンデスの笛(ケーナ)」を再び吹こうとしたら、失った奥歯の箇所から息が漏れてしまい、笛の歌口(音を出す部分)へ十分に届かないことがわかった。

 気持ちを入れ替えて、歯の治療に専念することにした。虫歯の治療と奥歯のブリッジ、合わせて親知らずの抜歯等を10か月かけて実施した。

 虫歯以上に危険なのが歯周病なのだが、以前から下の前歯からたまに出血することがあった。正しい歯磨きを実施しるようにした。まず、歯間のケアのために「フロス」を使って念入りに食べかすを取り除く。歯ブラシで歯と歯茎の境を丁寧に磨くことで歯垢を取り除くのだがスッキリ感がイマイチであった。

 ある日、車運転中の「ラジオショッピング」にて、とある歯ブラシの紹介があった。とりあえず、名称だけメモしてネットで調べてみると、けっこうな評判なので試しに使ってみることにした。その歯ブラシの名は「ソラデー」と言い、柄とブラシ部は取り外しができてブラシのみを交換して使うタイプである。水と歯ブラシに流れる微量電流によって、歯の汚れを浮かせて除去しやすくするメカニズムだそうである。

 実際、使い始めて2週間ほどするとなんだか口の中が爽快に感じられてきて、朝起きた直後の口内のネバネバ感がなくなっている。以後、朝晩の歯磨きは「ソラデー」という歯ブラシを使っている。この歯ブラシは通販のみで店頭販売はしていないが送料無料となっている。

 http://www.soladey.jp/






オーディオマニアは大変???2017年06月10日 14:40

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 「音楽をいい音で聴きたい」というのは昔からの憧れである。究極は、「超一流プロの生演奏」なのだろうが「物理的」「経済的」「時間的」な理由からこれが実現できるのは極めて困難である。仮に、実現できたとしてもその時1回きりである。

 熊本市内の某百貨店には、音楽鑑賞用のハイエンド(高級)オーディオ装置が備わったサロンがあり、有料で音楽を聴ける空間が広がる。音の再生装置は、数百万円はする巨大なスピーカーや真空管のアンプが正面中央に鎮座している。総額ウン千万円はするのだろうか???

 一方、個人の「オーディオマニア」と呼ばれる人もかなりのお金を注ぎ込んでいるようで、すごいオーディオ装置を自宅に備えてのオーディオライフを楽しまれているのも事実である。しかし、経済面より万人にできることではなく、ごく少数しか実現できないのが現実であった。

 しかしながら、安価でも「オーディオマニア」を体現できる(いい音)装置が存在することがわかった。

 音源>再生装置>アンプ(増幅)>スピーカー で音を聴くわけだが、それぞれの装置が非常に安価(数万円)だけれど決して高額なオーディオ装置にも引けを取らないどころか勝ってしまう方法があった。それは、民生用ではなくスタジオ用のアンプやスピーカーを使うことだった。

 以下に 現在私が使っている 安・安・安オーディオ装置を紹介しよう。

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 音源> CDからのWAVデータ(非圧縮)を iPodで再生

 アンプ> 3万円弱のパワーアンプ(スタジオ用)

 スピーカー> 1) PA用のスピーカー(2台1組で6万円程度) > 時々PAスピーカとして演奏時に屋外でも使用している。
          2) Americaメーカーのスピーカー(2台1組で1万円程度)もいい音がする。 > これは安いが素晴らしい音がする。(コンデンサと抵抗を変更したら更に向上した)

 それぞれは、自作のアナログのケーブル(数百円/1メートル当たり)で接続しているのみ。

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 昨今のアナログLPへの回帰やハイレゾ音源を使う必要もなく、手持ちのCD音源データで十分なサウンドが得られる。

 これならば(総額 5~10万円程度)、音に興味を持っている方はオーディオライフが実現できるのではないだろうか?




お気に入りのCDジャyケット2017年05月09日 21:54

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 LPやCDアルバムのジャケットのデザインは、いわばそのCD(LP)をアピールするための一つのツールとして役割があると思う。ミュージシャンの写真であったり、使用される楽器の写真であったり、風景やイラストであったりする。

 私が所持しているCDのジャケットの中で最も気に入っているのが、下記に挙げた「ロス・インカス」の3枚である。

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 1枚目と2枚目の添付写真は、それぞれが2枚のLP(右側上下)から編集した1枚のCDで、アンデス地方の民衆の様子が刺繍で表現された布地を映したもので、見ていてほのぼのとした気分にさせてくれる。

 これらのCDは、1970年代の「ロス・インカス」のLPアルバムからの抜粋で、「Rio Abierto」 「忘却の鐘」など最も好きな「チャランゴの響き」が聴ける曲が収められている。





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 3枚目は、幻想的な空間に女性がシーク(パンパイプ)を吹いているイラストで癒される。
右側は、LPでのジャケット。

 1980年のこのアルバムから、ロス・インカスの演奏スタイルが変わってしまった。新バージョンの「コンドルは飛んで行く」は全くの別物のように演奏されており、あまり好きなアレンジではない。現在のロス・インカスも基本的にはこのスタイルをとっているようだ。



楽器ケースについて一考2017年05月09日 14:03

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 楽器は使用しないときは楽器ケースに入れておくのが一般的だが、そのタイプも大きく3種類に分けられる。

1)ソフトケース:安価な上にとにかく軽いので、楽器単独時との重量増加無視できる反面、外部からの衝撃には弱い。

2)ハードケース:ソフトケースの利点と弱点が逆転した特徴。大事な楽器ほどこのケースを選ぶのが一般的だ。担いでの移動は重たいし何かとかさばる。

 最近は、2つの中間に位置づけられる「セミハードケース」があり、結構信頼性が高い。基本的に形が崩れることはなく、外部からの衝撃を吸収できる程度のクッションで守られている。価格も中間ってところか。

 現在、私は「アンデスの管楽器類」を収納するのに、ウクレレ用のセミハードケースを使用している。ケーナ(縦笛)、シーク(パンパイプ)類がうまく収納できている。重量も比較的軽いので移動時にも苦にならない。




 シーク(パンパイプ)に関しては1mを超える長さの「トヨス」は使わない。使う頻度が極めて少ないのと、持ち運びが大変(コンパクトカーに乗せられない)だからだ。添付写真のように、「サンカ」「マルタ」は、テナーウクレレ用セミハードケースに収納し、「マルタ、チュリ」および「ケーナ」は、ソプラノウクレレ用セミハードケースを利用している。1万円を超えるハードケースに比べて、価格は4~5千円程度で販売されている。

 これ私のおすすめです。



食事と運動の重要性について(ドレッシング)2017年04月30日 11:13

 *** 熊本・菊陽町からのSusurro(ささやき) ***

 今やスーパーマーケットの食料品売り場には、たくさんの種類の「ドレッシング」が売られている。「あっさり系」から「こってり系」などなど。

 ラベルの裏にある原材料一覧を見てびっくり。覚えきれないほどの原料が羅列されいる。その中で必ずと言っても過言でないのが「糖類」が添加されていることだ。

 外食で「サラダバイキング」などを利用すると、皿に盛った野菜が見えなくなるほどに大量のドレッシングをかける人を多く見かける。野菜本来の味はしっかり噛めば十分に感じることができるのだが、常に大量のドレッシングと合わせて食べていると味覚が濃い味に傾いてしまい野菜そのものの味が分からなくなるのでないだろうか?ドレッシングに含まれる「糖類」により血糖値などへの影響は無視できないだろうな。

 今から30年前の1987(S57)年に初めての海外出張で訪れた国は「スペイン」、「美食天国」と言っても過言ではなくとにかく食べ物が美味い。総じてイタリア料理と同じ地中海文化圏なので、オリーブ油、ニンニクをベースに料理されるものが多い。

 ところが現地のレストランで野菜サラダを注文すると、卓上調味料として「オリーブ油」と「ワインビネガー(酢)」が運ばれてきてそれをお好みで野菜サラダへかけて食べるという極めてシンプルなものだった。味も日本のドレッシングに慣れた当時の舌には酸っぱくて「美味い」というものではなかった。その時は日本からドレッシングを持ってくればよかったと思ったものだ。

 今では、食事の最初に千切りした生野菜(ニンジン、タマネギ、ピーマン、キャベツ、レタスの混合)に、市販のドレッシングに代わり自家製の「酢に漬け込んだタマネギ」や「酢ショウガ」と「オリーブ油」または「エゴマ油(アマニ油)」をかけている。まさに、スペインで体験したシンプルドレッシングと同じではないか。酢の効果で疲れにくい身体になったようだ。同様に家族も実感しているようだ。

 元来「万能ソース」とか「万能タレ」などの「万能・・・」と称するものは好きではないのだが、この「酢ショウガ」に関しては「万能ドレッシング」として認めざるを得ない。餃子、肉じゃが、焼き魚、唐揚げ、刺身 その他何でもいける「万能ドレッシング」、漢方の面からも、体温を上げ基礎代謝を向上させるので非常にオススメ。

 ここ2年間で、我が家は「酢ベース」の味に変わってしまった。